私たちは0歳からおよそ15歳までの間、お子さんのお口の健康を管理していきます。
お口の中の状態は、年齢や性別によって注意するポイントが異なります。
それぞれの年齢の特徴を理解し、年齢に応じた予防法で、
お口の健康を守ってあげてください。



以上の4段階に分けられます。
胎児期 歯のもととなる歯胚が、妊娠7週頃につくられます。小さな細胞が増殖を繰り返し、やがてエナメル質や象牙質のもととなる細胞に成長し、妊娠5〜6ヶ月ごろには、生えるのに備えて少しずつ硬くなっていきます。この時期にお母さんの体調が悪いと、エナメル質がきちんとつくられないことがあります。また、歯の数も決まってしまいます。まだお母さん自身が妊娠に気がつかれていない頃から、歯の成長は始まっていますので、お母さんの健康状態がとても大切になります。さらに妊娠6、7ヶ月ごろから永久歯の歯胚も乳歯の歯胚の下で作られはじめます。

そのためには、普段の食事からまんべんなく栄養をとっていただきたいと思います。歯を作るのはカルシウムだけではありません。歯胚はタンパク質、ビタミンAはエナメル質、ビタミンCは象牙質、カルシウム・リン・マグネシウムなどは歯を固くするために、ビタミンEは石灰化を調節するために必要です。
またこの時期、お母さんのお口の環境も不潔になりがちです。お子さんへのニュータンス菌の感染を防ぐためには、お母さんのお口の中にいるミュータンス菌を減らすことが大切です。まず、お母さんのお口の健康管理をしっかりお願いします。

乳幼児期 いよいよ6ヶ月頃になると、歯が生えてきます。全部で20本、2歳6ヶ月から3歳頃までに、乳歯列が完成します。しかし、油断は禁物です。生えたばかりの乳歯はまだ完全に出来上がっていないのです。歯の表面のエナメル質は、唾液のカルシウムやリンやマグネシウムを取り入れて硬くなっていきます。うまれたばかりの乳歯は脆くて弱いのです。ですから、あっという間に歯がとけて虫歯になりやすいのです。歯は出てからも育ち続けます。大切に育ててください。
この時期はミュータンス菌に感染しやすい時です。くれぐれも口移しで食べ物を与えたり、同じお箸やスプーンを使うことは避けてください。

学童期 5〜6歳頃になると、乳歯列の一番うしろに第一大臼歯が、したの前歯に中切歯が顔を出します。さあ、一生使う大切な歯です。もう一度予防をしっかりがんばりましょう。
大人の歯は、全部で28本(親知らずを入れずに)です。12〜15歳頃までに生えそろいます。
なかでもいちばんはじめに生えてくる第一大臼歯は、永久歯の中でも最も大切で、噛むことの中心の役割を果たします。
しかし永久歯も、生えてから時間をかけて硬くなっていきますので生えてから2〜3年は脆くて弱く、虫歯にかかりやすい時期となります。また、第一大臼歯は完全に生えるまで1年かかり、一番奥でしかも低い位置にあるために歯ブラシがあたりにくく、虫歯になる危険性がとても高いのです。
まず、第一大臼歯を虫歯にしないようにがんばってください。気がつかないうちに出てきます。毎日お子さんのお口のチェックを怠りなく。

思春期 この時期は、歯肉炎にかかるお子さんが多く見られるようになります。お母さんのお口の管理もしだいに離れ、お口の中に磨き残しが多くなりがちになり、さらにホルモンバランスの変化によっておこりやすくなります。とくにこの時期は、毎日の正しい歯磨きや規則正しい食生活の習慣をつけていきたいと思います。