スパイウェア対策について
(2005/06/22)


「最近、パソコンの起動に妙に時間がかかるようになった」
「何もしてないのに、ADSLモデムのランプが忙しく点滅している」
「インターネットエクスプローラのスタートページが勝手に書き換わる・・・。」

そんなことはありませんか?

それはもしかすると「スパイウェア」に感染しているのかもしれません。


スパイウェアってなんですか?

 「コンピュータ・ウイルス」という言葉はよくご存じだと思いますが、「スパイウェア」は初めて耳にする方もいらっしゃるかもしれません。いわゆる「コンピュータ・ウイルス」が、主にパソコンの動作に障害を起こすことを目的に作られるのに対して、スパイウェアは「こっそりと活動して、特定のホームページに誘導したり、パソコン内部の情報やキー操作の記録を盗み出す」ことを目的に作られることが多いようです。その性格上、あからさまに感染したことがわかってしまっては目的を果たせませんので、感染してもコンピュータウイルスほど過激な症状となって現れないことが多いのです。

 スパイウェアに感染する経路としては、コンピュータウイルスと同じように電子メールの添付ファイルを開いて実行することによるものもありますが、その多くはインターネット上で不正に配布されている市販ソフトのコピーに紛れていたり、あるいは無料版のサービスプログラムに仕込まれていたりすることがあります。また主にアンダーグラウンドな(非合法もしくはポルノ系サイトなど)ホームページ上にスクリプトとして感染プログラムが仕込まれていたりということが多いようです。

 ご説明したとおり、スパイウェアは感染しても気が付きにくいことが多いため、特に心当たりがなくてもいつの間にか感染しているということがかなりあります。そこで、市販のウイルス対策ソフトの1機能として組み込まれているスパイウェア検出/駆除機能や、有志により配布されているスパイウェア検出/駆除ソフトなどを使って定期的にチェックしてみることをお勧めします。


市販ソフトウェアによるスパイウェアの検出と駆除

ウイルスバスター2005 例えば「ウイルスバスター2005」ですと、「スパイウェア検索」の機能が組み込まれており、右図のようなボタンをクリックするだけで、簡単に検出と駆除が行えるようになっています。現在既にウイルスバスター2005をご利用になっている方でしたら、この機能を使わない手はありません。またウイルスバスターの過去のバージョンをご利用になっている場合ですとこの機能は付いていませんが、ウイルスバスター2004からのバージョンアップは無料で行えますので、ぜひバージョンアップしてみてください。

 「Norton AntiVirus2005」「Norton Internet Security2005」にもスパイウェア検出機能が内蔵されているようです。

 ここ最近のスパイウェアの増加傾向にあわせて、市販のウイルス対策ソフトウェアにはスパイウェア検出/駆除機能が備わっているものが多いようですので、現在市販の対策ソフトウェアをご利用になっている方は一度ご確認下さい。

なお、常にウイルスデータを最新に保たなければ、最新のスパイウェアに対する対策にはなりません。これはウイルス対策と同じです。

主なウイルス対策ソフトウェアメーカー

■トレンドマイクロ(ウイルスバスター)
http://www.trendmicro.com/jp/products/desktop/vb/evaluate/overview.htm

■シマンテック(ノートンアンチウイルス/インターネットセキュリティ)
http://www.symantec.co.jp/region/jp/products/nis/features.html

■マカフィー(マカフィー・ウイルススキャン)
http://www.mcafeesecurity.com/Japan/mcafee/virusscan.asp

■ソースネクスト(ウイルスセキュリティ)
http://sec.sourcenext.info/


フリーソフトウェアによるスパイウェア対策

 現在市販のウイルス対策ソフトウェアを使っていない方でも、(英語を苦にしなければ)フリーのソフトウェアで対策することができます。できれば片方だけ使うのではなく、複数のソフトでダブルチェックすることをお勧めします。いずれも検索完了には時間がかかりますので夜寝る前などに実行して寝てしまうのがいいでしょう。

Spybot Search & Destroy

 およそ20000種以上のスパイウェアデータベースを持ったスパイウェア検出/駆除ソフトウェアです。インストール直後は画面表示が英語ですが、右の写真の通り日本語表示に切り替えることができます。
(更新:バージョン1.4からはインストールの時点で日本語を選択できるようになりました。)

 基本的には起動した後、「アップデータを検出」ボタンでデータベースを更新し、次に「スキャン開始」でスパイウェアの検出を行います。

 詳しいインストール方法や、使い方などは、下記の「Spybotのインストール方法」をご覧下さい。
※市販パッケージもあります。

The home of Spybot S&D!(英語)
http://spybot.eon.net.au/en/index.html

Spybotのインストール方法(日本語)
http://enchanting.cside.com/security/spybot1.html

ADAware SE Personal Edition 1.06

 スパイウェア対策ソフトの草分け的な存在です。ADAware自体はEnterpriseやProfessional等の有料ソフトウェアですが、機能を限定したPersonal Editionが個人使用の範囲で無料で提供されています。上記のSpybot S&Dよりも更新頻度は高いです。

 インストールが完了すると最新のデータを取得しにいきますので、インターネットに接続した状態でご利用下さい。(データの更新が終れば接続を切断しても結構です。)

 こちらも詳しいインストール方法や使い方は下記の「ADAWAREの使い方」をご覧下さい。

Lavasoft(英語)
http://www.lavasoft.de/support/download/

ADAWAREの使い方(日本語)
http://enchanting.cside.com/security/adaware.html


上記を試してもだめな場合

 素直なスパイウェアであれば、上記のフリーソフトや市販のソフトウェアで駆除が可能ですが、悪質なもの(インターネットエクスプローラのスタートページを書き換えるものなどは特に)は、ツールを使っただけでは駆除できず、Windowsのセーフモードで起動した上でシステムの管理情報(レジストリ)などを操作しなければ直せないものがあります。そのような場合には、弊社でお預かりして駆除することができますのでご相談下さい。作業時間としてはほぼ約半日。費用としてはパソコンのお持ち込みで8,000円程度が目安です。(感染の状態によっては丸一日の作業となり15,000円となる場合があります。)

■ご相談窓口
フェニックスデザイン株式会社
TEL: 0287-22-8780
E-Mail: infonasu@nasu-net.or.jp


Unformal support information. for Nasu-net.