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操作盤取扱説明書
(大森制御設計事務所、標準仕様)
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            御中

承認:2000年 5月 4日

      ┌───┬───┐       │認 印│認 印│       ├───┼───┤       │   │   │       │   │   │       └───┴───┘
操 作 盤 取 扱 説 明 書
機名:                 ( 制 御 盤 )
(工事番号: Eー000504)



大 森 制 御 設 計 事 務 所  〒324   栃木県大田原市実取796ー24  TEL 0287(28)1656  FAX 0287(28)1656 
┌───┬───┬───┬───┐  │   │   │   │   │  │   │   │   │   │  └───┴───┴───┴───┘ 
作成: 平成12年 5月 4日   

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始めに。
 各操作スイッチは、機械の性能を十二分に発揮させる事が出来るよう、機能に工夫を凝らしてありま す。マシーンキーパー及びオペレーターの方は、取扱説明書を熟読し各操作スイッチの持つ機能を、 十分理解しておいて下さい。
 自動機は、トラブルが起こる前に、必ず予報的な小さな兆候が現れるものです。 例えば、振動、異音、異臭、温度上昇etc。 これらの兆候を、早めに発見し致命的なトラブルになる前に処置をすることが、稼働率のアップ、 運転コストの低減を計る大切なポイントです。  その為には、作業を始める前の整理整頓、作業後の清掃、定期的なメンテナンスが欠かせません。 更に、M・C要員の育成、メンテナンス日の設定、オペレーターのレベルアップなどは、 FA推進の大きな原動力となります。 自動機の不良率低減のためのポイントは、供給ワークの品質向上(寸法など)供給の安定化などです。  設備稼働日誌をつけると、更に改善をはかる場合の具体的なデーターを得ることが出来ます。 また、機械稼働状況をネットワークでサーバーに転送しておくと、改善後の効果の確認が容易になり 確実な改善活動が保証されます。
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1.制 御 仕 様
基本制御方       式シーケンスコントローラー、リレー、コンピューター
操       作自動、半自動、手動
停  電   保  証保証 (有、無)  継続運転 (可、不可)
始  業   運  用作業者介入 (詳細は操作手順の項を参照して下さい)
終  業   運  用ワーク残り (有、無)  作業者介入 (有、無)
終了停止の項を参照して下さい
外部との信号接続(有、無) メイン制御盤とのリンク
制御箱指  定   色(有、無)
寸  法   制  限幅         mm、 高さ         mm
厚さ         mm
過 電 流 保 護     (A)、 漏電ブレーカー、ブレーカー、ヒューズ
構       造 1.標準、防水、防爆、その他
  板厚 1.6 mm
2.直立、直付け、埋め込み、スタンド
3.盤内照明 (有、無)    4.吊りボルト (有、無)
操 作 パ ネ ル指定 (有、無)
電気部品
メーカー指定
(無)
リレー立石電機押し釦スイッチ和泉、立石
タイマー立石電機マグネットスイッチ富士電機
シーケンサーキーエンスインバーター、サーボ三菱、松下
ブレーカー富士電機パイロットランプ和泉、立石
電      線
色指定 (無)
交流回路: 黄(白)  直流回路: +赤(茶)、−黒(青)
                      (青)
多芯ケーブルの場合は上記の限りではない。
(有、無) 3相交流:R(赤)、S(白)、T(黒)、E(緑)
メインスイッチ
その他提出電気図面回路図、プログラムリスト、取扱説明書  各々1部
非常停止スイッチ外部 (有、無)      個
ノイズ、サージノイズフィルター (有、無)
予  備  線5%程度の予備線を入れる
配線の固定方法インシュロック、ナイロングリップ、結束線
配線方法盤 外 接 続VCT、プリカチューブ、カッチングタクト、その他
端子台、コネクター
工事範囲電 源 工 事1次側接続は客先担当とする。
外 部 信 号(有、無)  端子台、コネクター
操作パネル手動操作スイッチ(有、無)  線の引き出し (端子台、コネクター)
構      造1.機器本体直付け      2.吊り下げ
3.スタンド          4.制御盤一体
操作スイッチ押し釦スイッチ、パイロットランプ色指定 (有、無)
(操作盤は別紙にて)

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2.操作盤 各操作スイッチの機能 ┌─────────────────────────────────────────┐ │                                         │ │                                         │ │    ┌───────────┐                        │ │    │           │          ┌───┐ ┌───┐   │ │    │ トータルカウンター │          │   │ │   │   │ │    │           │          │(赤)│ │(赤)│   │ │    └───────────┘          └───┘ └───┘   │ │                                         │ │                           ┌───┐ ┌───┐   │ │                           │   │ │   │   │ │                           │(赤)│ │(赤)│   │ │                           └───┘ └───┘   │ │                                         │ │    ┌────┐ ┌────┐ ┌────┐   ┌───┐ ┌───┐   │ │    運転準備│ │始  動 連  動   │   │ │   │   │ │    │ (緑)│ │ (緑)│ │ (黄)│   │(赤)│ │(赤)│   │ │    └────┘ └────┘ └────┘   └───┘ └───┘   │ │                                         │ │                           ┌───┐ ┌───┐   │ │                           │   │ │   │   │ │                           │(赤)│ │(赤)│   │ │                           └───┘ └───┘   │ │                                         │ │    ┌────┐ ┌────┐          ┌───┐ ┌───┐   │ │    停  止│ │非常停止│          │   │ │   │   │ │    │ (赤)│ │ (赤)│          │(赤)│ │(赤)│   │ │    └────┘ └────┘          └───┘ └───┘   │ │                                         │ │                                         │ └─────────────────────────────────────────┘ *  押釦スイッチは、全てパイロットランプ付きとする。 *  押釦スイッチは、ノンロックタイプを 使用する。 *  操作盤内には、ブザーが1個入っている。 パトライト表示: * 緑・点灯  運転準備モード。           * 緑・点滅  準備中。           * 黄・点滅  ワーク待ち等の機械停止を伴わないエラー。           * 赤・点灯  非常停止モード。           * 赤・点滅  機械停止を伴ったエラー。(通常、ブザーも鳴る)

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2−A.操作スイッチの機能説明 運転準備:   電源投入時、入力を受け付ける唯一のスイッチで、運転準備モードになってから          のみ、他のスイッチの入力を受け付ける。 非常停止 −−> 運転準備          この時、全てのユニットは、原位置復帰し、始動に備える。
非常停止:   運転を即時停止させる。(全出力OFF)     非常停止 <−− 運転準備
         電源投入時は、非常停止状態にある。 始  動:   自動運転を開始する。              停  止 −−> 始  動          連動モードでない時は、1サイクル動作にて停止する。 停  止:   サイクル停止させる。 停  止 <−− 始  動 連  動:   1押下毎に、連動と単動に、交互に切り替わる。  単  動 <−> 連  動          単動か連動かの、モード切り替えだけで、運転は「始動」スイッチによる。          PLは、連動時、点灯する。 一時停止:   運転動作を一時停止する。 「一時停止」のPL点滅する。 「始動」、もしくは「停止」にて動作を、継続する。 終了停止:   連動運転時、単動に切り替えると終了停止する。          動作は、シュート上にワーク無くなるまで、連続動作し、 最後のワークを搬出した時点でサイクル停止する。          終了停止後、再起動させると最初のユニットから順次、動作してゆく。          PLは、終了停止作動中、連動が点滅する。 タイムオーバー: 各ユニットは、一定時間内にサイクル動作を終了できなかった時は、 タイムオーバーエラーとなり停止モードになります。 各ユニットのPLは、原位置にあるときは消灯し、 動作して原位置を外れると、点灯する。 (PL点灯しているユニットが、原因である事が、明示される。) 不良モード:   各ユニットは、チャック確認など運転継続不能の不良検出時、 不良ユニットのPLを点滅させ(ブザーON)、一時停止状態にする。 点滅している押し釦スイッチを押下することで、そのユニットのみ 再動作し、OKなら自動運転に、復帰する。 手動モード:  「運転準備」と、「停止」の各スイッチを、同時に押下することにより、 手動モードになる。          手動モードから抜けるときは、「非常停止」もしくは、「始動」による。          手動モード時、PL(連動手動動作可能なユニット)を、点滅させ、 モード状態と操作可能範囲を明示する。          各手動動作は、1押下にて、1サイクル動作する。

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3.操 作 手 順


3−A.自 動 運 転

順序
操作スイッチ
PL
備               考
主 スイッチ
制御盤に電源が入り、非常停止のPLが点灯する。
運転準備点灯 動作途中のユニットがあれば原位置復帰する。
非常停止のPL消灯、停止のPL点灯。
始  動点灯 自動1サイクル動作して、停止する。
停止のPL消灯。
1サイクル停止すると停止のPL点灯し、始動のPL消灯する。
連  動点灯 連動モードになる。
再度、押下すると単動モードになり、PLは消灯する。
始  動点灯 連動運転する。
最初から連動運転するときは、3の行程を省く。
3−B.通 常 停 止
順序
操作スイッチ
PL
備               考
停  止点灯 停止のPL点灯し、サイクル停止する。
始動のPL消灯。
非常停止点灯 運転準備のPL消灯。
再度、運転準備が押下されるまで、全ての操作スイッチの入力を、受け付けない。
主 スイッチ
(開放)

制御盤の電源が切れる
非常停止のPL消灯する。
3−C.終 了 停 止
順序
操作スイッチ
PL
備               考
連  動点滅 連動運転時、単動モードにするとユニットは順次停止し、
全てのユニットが停止すると、停止モードになる。
停止モードになると、連動のPL消灯、始動のPL消灯、停止のPL点灯。
非常停止点灯 運転準備のPL消灯。
再度、運転準備が押下されるまで、全ての操作スイッチの入力を、受け付けない。
主 スイッチ
(開放)

制御盤の電源が切れる。
非常停止のPL消灯する。
 



    
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3−D.手 動 運 転

順序
操作スイッチ
PL
備               考
運転準備─┐
停   止─┘
点灯
点灯
運転準備と停止スイッチを一緒に押下すると、手動モードとなる。
連動のPLと、手動操作が可能なユニットのPL点滅する。

点滅 1押下されると、1サイクル動作する。
PLは原位置を外れると点灯し、原位置に戻ると点滅になる。

点滅 1押下されると、1サイクル動作する。
PLは原位置を外れると点灯し、原位置に戻ると点滅になる。

点滅 1押下されると、1サイクル動作する。
PLは原位置を外れると点灯し、原位置に戻ると点滅になる。
停  止─┐
連  動─┘

トータルカウンターのリセット。
カウンター上の、リセットスイッチを押すのと、同機能です。
始  動点灯 手動モードを抜けて、自動1サイクル運転をする。
始動に続いて連動を操作すると、連動運転になる。
非常停止点灯手動モードを抜けて、非常停止モードになる。
3−E.エ ラ ー 処 理 (機械停止を伴う)
エ ラ ー 内 容
P L
ブザー
処            置
サイクルタイムオーバー点 灯鳴 る PL点灯しているユニットが原位置に帰ってない、パトライト(赤)が点滅する。
停止モードになります、非常停止後、点検する。

点 灯鳴 る

点 灯鳴 る
 



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3−F.エ ラ ー 処 理 (機械停止を伴わない)

エ ラ ー 内 容
P L
ブザー
処            置
供給ワーク待ち パトライト
(黄)
点 滅
鳴らない 供給ワークが無くなると、パトライト(黄)が点滅する。
ワークが、到着すると、パトライトが消える。








3−G.その他 (使用するユニットの設定)
順序
操作スイッチ
PL
備               考
運転準備
非常停止のPL消灯、運転準備と停止のPL点灯。
停  止
運転準備モードにて、停止スイイチを押すと、
使用する様に設定されているユニットのPLが点灯する。
停  止─┐
PBn  ─┘
点灯 停止スイッチを押しながら、各ユニットの手動スイッチを押すと、
1押下毎に、PLが点灯、消灯を交互に繰り返す。
点灯でユニット使用、消灯でユニット不使用が設定される。
4.パトライト表示について。(一般的な)  通常の生産ラインでは、の3色を使います。 その色の意味は、  赤 点灯: 非常停止状態。        オペレータが何時起動しても良いように注意する。  赤 点滅: 通常はブザーも鳴る。        機械停止を伴ったエラーが発生した。        速やかに、オペレータにより、復旧されたい。  緑 点灯: 運転準備状態。 オペレータにより、非常停止が解除された。        始動できる、あるいは、始動状態にある。  緑 点滅: 「運転準備」が押されたが、準備中で、        まだ始動できる状態ではない。  黄 点滅: ブザーON時、機械停止を伴わない程度のエラー。        オペレータが点検します。                ブザーOFF時、ワーク待ち状態。(ブザーONの場合もある)        機械は止まって見えるが、停止中ではなく、ワークが来れば即、動き出す状態にある。

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表  紙
はじめに
1.制御仕様
2.操作盤、各操作スイッチの機能
2−A.操作スイッチの機能説明
3−A.自動運転
3−B.通常停止
3−C.終了停止
3−D.手動運転
3−E.エラー処理(機械停止を伴う)
3−F.エラー処理(機械停止を伴わない)
3−G.その他(使用するユニットの設定)
4  .パトライト表示について(一般的な)