薬の正しい使い方

市販薬は説明書をよく読んでから使ってください。

 効能、効果、用法、用量だけを読んで使う人が多いのですが、使用上の注意や副作用、保管上の注意なども 書いてあるので、よく読む習慣をつけましょう。


服用時間は必ず守ってください。

 薬の効果と持続性を高め、副作用を少なくするなどのために、食前、食後、食間、何時問おきなどとある 服用時間が決められます。それをかってに変更すると胃を痛めたり、かえって害を及ぼしたりします。


使用法と量を守ってください。

 薬の用量は年齢、体重、症状などによって決められますが、体格は標準的な人に合わせてあります。特に 大きい子、大人で小さい人などは、一応薬局に相談してみましょう。


素人判断で薬の増減や併用をすることは危険が伴います。

 薬が効かないときは、そのときの病気の程度や体調などによることが多く、薬のせいばかりではありませ ん。素人考えでの量の増減や薬の併用は、かえって害を伴うことが多くなります。


2〜3日つづけて効果かないときは薬局に相談してください。

 すすめられた薬を2〜3日使用しても症状が改善されないときは、その薬局に相談してみましょう。 長期間連用していいのはビタミン剤や酵母剤などで、他の薬はなるべく1週間以内にとどめて下さい。


医者が処方した他人の薬をもらって飲んでは、絶対いけません。

 医者の薬は患者の体質や症状に合わせて処方されているし、何種類かの薬を一緒に飲んでバランスを取っ ていたりしています。似たような体質、症状だからといっても効かない場合もありますし、危険性もあります。


医者の薬を飲み忘れたときは、一応、医者か薬剤師に相談して下さい。

 市販薬の場合はあまり気にしなくていいのですが、医者が処方した薬を飲み忘れたときは、電話ででも 一応相談してみるのがいいでしょう。


薬は正しく保管しないと効果がなくなる場合もある。

 保管の原則は湿気、日光、高温の場所を避けること。薬は湿気や熱に影響されやすいものです。また 農薬や殺虫剤などと区別しておいてください。


古い薬は使わないほうが安全です。

 未開封の場合、ほとんどの薬は有効期間が多少過ぎていてもそれほど問題ありませんが、開封した場合 は6ヶ月以内に使い切って下さい。



 「食後服用」と指定されている薬は、薬の中でも多いものです。それは、ふつう内服薬は胃の中でとける ことが多いため、空腹時では胃の粘膜に直接働いて胃な荒らす心配があるためです。食後の胃は胃液の 分泌が盛んで、薬は食事の栄養素といっしょに吸収されますから、胃も荒らしにくく、強い薬でも効き 方がゆるやかです。  この点から考えれば、食欲がなくても、たとえばクラッカーやビスケットを1〜2枚、牛乳半カップ でも口に入れてから薬を飲むのがいいといえるでしょう。


1種類の薬を長く使っていると。
 薬は長期間連用していると、だんだん効果がなくなる物もあります。便秘薬はその代表で、1錠で効い ていた物が、2錠になり、3錠でも効かなくなることがあります。ですから便秘の場合は初めから薬に 頼らず、運動や、食事療法を試みるべきだと思います。どうしても薬が必要な場合、効果が落ちてきた ら、勝手に量を増やさず医者や薬剤師に相談して下さい。  心臓の薬などは、効力が変わらないものが多く、むしろ長期間連用する必要があります。不審な点 は、どんどん医師や薬剤師に相談して下さい。

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