私には3人の子供がいる。もちろん女房はひとりだけ。私の子供たちが私ぐらいの年になる頃、日本は一体どうなっているだろうか、とよく考える。
|
人口も減り続け、資産価格も右肩下がり、相変わらず官僚統制が続いて、みんなで平等に貧しくなっていく「たそがれの国」と化すか。
|
メルティングポット社会になり、外国語しか通じないゲットーでは蛇頭やマフィアがヤクザを駆逐し経済はハイパーインフレ、弱肉強食、醇風美俗もヘチマもあるもんか、という「支離滅裂の国」になっているか。
|
公用語は英語、通貨はドル、弁護士の数がやたら多く、何か起こるとすぐ裁判所にもちこまれ、人口の1%が個人資産の半分近くを保有し、すべて大事な決定はワシントンの指示待ちという「51番目のステート」になっているか。
|
はたまた、文明の中心地域たる中華の周辺異民族として軍事的な庇護と引き換えに貢物をもっていく「朝貢国」になっているか。
|
どれもイヤだ。やはり日本は、先祖を大事にする心を失わず、死せる人々が正しく祭られ、自由で活力があり、個人が大切にされ、困った時に助け合う醇風美俗が生き続ける国であって欲しい。
|
官僚統制は歴史上の話になり、総理大臣が政治の世界のスタープレイヤーとしてひとり平均5〜6年はその座にあり、官邸主導の政治を行う。総選挙は各党党首が競い合い、次の総理を事実上決める選挙となる。グローバリズムは相対化され、排除もされないが、盲信もされず、国益を第一義として健全なナショナリズムが共通の認識となる。
|
人々の埋もれたニーズに気づいて、それをビジネスチャンスに生かすことのできた人々は、ジャパニーズ・ドリームの体現者としてリッチになれる。彼らは国に税金を払うだけでなく、様々な公益を増進する活動に積極的に寄付を行い、人々から尊敬を得る。
|
権力という悪魔とおつきあいをしていく政治家や官僚の幹部はいろいろな分野から参入が可能となる。その座にある間は、徹底して国家と国民の利益の為に尽くし、40年も50年も国会議員をやり続ける人や、特殊法人を渡り歩く人はいなくなる。
|
人々は多様な選択肢の中から「自分の幸せはこれだ」というものを自らの責任において決定する。家族の絆がやはり大切だということになり、子育て支援体制が完備して、結婚する男女が増え、奇跡的に平均出生率は2を超えていく。困った時に助け合うことは、お金では購えない尊いことだという認識が定着する。
|
子供たちが私の年になる頃は、そんな国であったらいいなと思う。
|